乾燥肌の人間は『セラミド』が欲しいのです。
このセラミドとは何なのでしょう?
乾燥肌とは切っても切れない関係のセラミドについて解説します。
セラミドとは
セラミドという成分は一言で言うなら『お肌の防衛線』とでも言いましょう。
私達、人の皮膚は層になっています。この層を外側の皮膚に近い所から『表皮』『真皮(しんぴ)』『皮下組織』となっています。
この表皮の角質層にセラミドは存在しています。
表皮は『角質層(かくしつそう)』『顆粒層(かりゅうそう)』『有棘層(ゆうきょくそう)』『基底層(きていそう)』と4層で構成されています。
セラミドは皮膚組織の一番外側、表皮の角質層に存在している成分という事です。
よく耳にするコラーゲンやエラスチンという保湿成分は皮膚のもっと奥の真皮に存在しています。
セラミドの働き
セラミドは人の肌に潤いを与えてくれます。
表皮には角質という細胞がタイルのように何層も積み重なって角質層を形成していて、その隙間を『天然保湿因子(アミノ酸や尿素など)』や『角質細胞間脂質(セラミドや脂肪酸など)』などの潤い成分が満たしていて、さらに角質層の表面を、皮脂と汗からできる天然の保湿剤である『皮脂膜』が覆うことで、強力なバリアを形成しています。
セラミドの働きは、紫外線、ウィルスなど外部刺激から肌を守り、肌内部の潤いの保持と言う役割で肌のバリア機能を持っている成分という訳ですね。冒頭にお肌の防衛線と表現しましたが、理解していただけたでしょうか。
環境が良く健康な皮膚だと、この角質層には30%程の水分が保たれています。この角質層は0.02mmほどの厚さで出来ています。非常に薄い肌の防衛線なので、大切にしましょう。
セラミド!なぜ減っていくのか
セラミドが肌にとって重要な成分であることは分かったと思います。
しかしセラミドは様々な要因で減ってしまいます。どの様な事柄でセラミドが減ってしまうのか見てみましょう。
- 生活習慣の乱れ
- 加齢による減少
- 過度なケアによる減少 など
セラミドは加齢により減少します。50代になると20代の頃の半分程度しかなくなります。
悲観しないでください。最後まで読んで頂ければスキンケアやインナーケアでセラミドを補えることを解説しています。
生活習慣の乱れや過度なケアによる減少は肌の『ターンオーバー』と深い関係があります。
ターンオーバー
ターンオーバーとは細胞が一定期間をかけて、生まれ変わる仕組みの事を言います。
人の脱皮です。
このターンオーバーも表皮で起こる現象です。
28日間の約4週間かけて新しい肌を作ります。これは20代の健康な肌で28日位と言われています。50代になると45日周期に伸びると言われています。
『ターンオーバー』については詳しく解説した記事がありますのでそちらもご覧ください。
このターンオーバーが乱れることで古い肌が角質層に蓄積すると肌トラブルの原因が増えます。乾燥肌やインナードライになると角質層にある水分は減少してしまいます。潤いの少ない肌になってしまいます。
生まれつきセラミドが少ない!?
セラミドが加齢や生活習慣、過度なケアなどで減っていくことを解説しましたが、中には若い頃から乾燥肌の方とか居ませんか?私がそうなのですが、中には遺伝でセラミドが少ない人がいるそうです。
しかし現在では私のセラミド不足による乾燥肌も大分落ち着いています。
私は就職してからセラミド不足を認識して対処してきました。セラミド不足は解消できます。『乾燥肌は遺伝する?』で詳しく記載してありますのでご覧ください。
セラミドの増やし方!
セラミドは加齢により減少していきますが、健康的で規則正しい生活をしていれば減少の速度も遅くなります。
しかし何もしないとセラミドは減っていく一方なので増やすにはどうすれば良いか考えてみましょう。
食べ物から摂取するセラミド
セラミドという成分は一部の食品に入っていて食事から摂取出来ます。
セラミドが入っている飲食物
- 牛乳
- こんにゃく
- 米
- トウモロコシ
- 豆類
- キノコ類
セラミドが入っている食品を毎日上手く調理してバランスの良い食事を心がけてみましょう。
私牛乳嫌いだったのですが、今では毎朝、毎晩牛乳かヨーグルトを口にするようになりました。もう20年近く続けています。
こんにゃく、豆腐は色々な料理に季節問わず使用していますね、秋にはキノコ類を夏にはトウモロコシをと年間通し楽しみながら、食事からセラミドを摂取しています。
私みたいに男性で日々の料理をして楽しんでセラミド摂取できる人はあまりいないと思いますのでセラミド入りのサプリも紹介しておきます。
私のインナーケアは食事とこのサプリです。
次はスキンケアは見てみましょう。インナーケアと共にやる事で効果は倍増することでしょう。
セラミド配合のスキンケアなど
肌の潤いに欠かせない『セラミド』配合の商品です。
この商品の良い所は1回目500円で試せます。私この商品を職場で進めてみた事あるのですが、非常に感謝された経験があります。今まで肌のケアなどしていないような上司も喜んでいました、なんか明るくなって部下との会話も楽しそうでしたw
その後、上司が購入したかは分かりませんが、500円でセラミドが入っている商品使ってみる価値はあると思います。
そしてこの商品は天然ヒト型セラミドが入っている事でした。
ヒト型セラミド?セラミドの種類
化粧品などで〇〇セラミド配合などといった表記を見たことはないでしょうか。
このセラミドにはいくつかの種類がありますのでどの様な物か紹介します。自分の肌に合うようなものを探してみてください。
天然セラミド
動物から抽出されてセラミドです。動物セラミドとも呼ばれます。
人が持っているセラミドに近い成分で保湿力、浸透力は高い。
セラミド配合商品でも天然セラミド配合だと少々高価な傾向あり。
ヒト型セラミド
酵母によって生み出されたセラミド。
人のセラミドとほぼ同じ構造で、肌への刺激が少なく、保湿力、浸透力など優れている。
植物性セラミド
大豆や米といった、植物から抽出されたセラミド。
低刺激で保湿力は良いが、浸透力に問題があり。他セラミドに比べると浸透力が低い。
合成疑似セラミド
科学的に合成され作られたセラミド。
他のセラミドに比べて安価。
他のセラミドに比べると保湿力、浸透力などは劣る。疑似セラミドなどと呼ばれる事もある。
天然ヒト型セラミド
最後に先ほど紹介した商品に配合されていた、『天然ヒト型セラミド』になります。
天然ヒト型セラミドは人のセラミド構造とほぼ同じ構造になっています。
醸造醗酵粕これは醤油を作る時にできる搾りかすです。ここから高純度で抽出したのが天然ヒト型セラミドになります。
保湿力、浸透力も高く刺激も少ないので非常に使いやすいセラミドになっています。
セラミド まとめ
皆さん『セラミド』という肌に必要な成分については分かって頂けたでしょうか。
冒頭に肌の防衛線と表現しましたが、セラミドが減少すると肌から潤いが無くなり、シミや老け顔になったり、乾燥肌になってしまいます。
セラミドは加齢で減り、ターンオーバーの周期も加齢により長くなる事が分かりました。
加齢により『セラミド』不足が分かってからやり始めてもすぐに効果は表れませんので、気になり始めたら、簡単に出来る事からでもセラミドをインナーケアでもスキンケアからも摂取するよう心がけてみましょう。